ポロヴィンキン、レオニード(1894-1949)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

交響曲第7番、英雄的序曲、『陽気な種族』 ティトフ&サンクト・ペテルブルク交響楽団

ポロヴィンキン、レオニード(1894-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NFPMA9998
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

「戦時の音楽」シリーズ
ポロヴィンキン:交響曲第7番、英雄的序曲、『陽気な種族』


第14集(NFPMA9994)に続きポロヴィンキンの作品集。戦時中に書かれた『交響曲第7番』というと直ちにショスタコーヴィチのそれを思い出しますが、予想に反してポロヴィンキンの第7番は初期チャイコフスキーの交響曲を思わせる歌謡性に富んだ素朴な旋律と、師匠グリエールの影響を感じさせる華麗な管弦楽法が融合したチャーミングな交響曲。『英雄的序曲』は疎開先のタシケントで書かれたロシア民謡に基づく骨太な作品。映画『陽気な種族』からの音楽は、蜂の生態を描いた自然科学ドキュメンタリー映画のサウンド・トラックのために作曲されたもの。(TOBU)

【収録情報】
「戦時の音楽1941-1945 Vol.16」
ポロヴィンキン:
・交響曲第7番 (1942)
・英雄的序曲 (1942)
・映画『陽気な種族』からの音楽 (1944)
 (自然への賛歌/霧と太陽/雷雨/蜂の踊り/霧/宮殿/蜂の戦い)

 サンクト・ペテルブルク交響楽団
 アレクサンドル・ティトフ(指揮)

 録音時期:2010年11月
 録音方式:デジタル

収録曲   

  • 01. Polovinkin: Symphony No. 7: I. Allegro non troppo [13:02]
  • 02. II. Andante pastorale [05:50]
  • 03. III. Scherzo. Vivo, ma non presto [04:54]
  • 04. IV. Finale. Allegro non troppo [07:38]
  • 05. Heroic Overture [09:13]
  • 06. Soundtrack to the film The Sunny Tribe: Hymn to Nature [01:03]
  • 07. Mist and Sun [05:44]
  • 08. Thunderstorm [00:28]
  • 09. Dance of Bees [02:15]
  • 10. Mist [04:08]
  • 11. Palace [02:50]
  • 12. Battle of Bees [01:41]

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
3
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
本盤に収録された作品は、いずれも健康的で...

投稿日:2011/11/23 (水)

本盤に収録された作品は、いずれも健康的で明るく、重厚で激烈なイメージとはまた別の「ソヴィエト音楽」の側面を垣間見させてくれる。交響曲第7番は、奇しくもショスタコーヴィチの同じ番号の交響曲が初演されたのと同じ年に作られた作品(初演は翌43年、ロジェストヴェンスキーの父、ニコライ・アノーソフ指揮による)。作風はネオ・ロシアティズムとでもいおうか、バラキレフやカリンニコフを彷彿とさせるものがある。ポロヴィンキンといえば、現代音楽協会(ACM)の構成員であり上級スタッフだったことがそのプロフィールを語る際にお題目のように唱えられるが、こういう音楽を聴いていると、彼のキャリアを考える際、1924年から務めたモスクワ中央児童音楽劇場の音楽監督だったことの方が重要であるように思われる。すなわち、ポロヴィンキンが音楽を書く上での姿勢として、子供にはどういう音楽を聞かせてよいのか、という観念が常に念頭にあったのだと思う。モスクワ中央児童音楽劇場は、筋金入りの共産主義者のナターリア・サーツ(Наталия Сац 1903‐1993)が設立し、総監督を務めた劇場で、プロコフィエフの《ピーターと狼》もこの劇場からの委嘱によって生まれた作品だ。本盤に収録された作品の中では、ミツバチの生態を追ったドキュメンタリ映画《陽気な種族》の音楽が、その思想を最もよく体現しているだろう。《英雄的序曲》も、時に大胆な響きを聴かせることもあるが、基本的にはネオ・ロシアティズムの域を出ない音楽で、アレンスキー風の短いアンダンテを経て、アレグロ・ノン・トロッポの主部に入ってからもミヤスコフスキー風の音楽が続く。演奏は、いずれもしっかりとしていて、作品の魅力を余すところなく伝えているが、いかんせん、作品自体に情感に訴える魅力が乏しいところがあり、相当なソヴィエト音楽マニアでなければ、どうしても手に入れなければならないディスクという訳ではないと思う(従って星4つ)。

MISPRISIONER さん | 東京都 | 不明

1
★
★
★
★
★
ポロヴィンキンはソヴィエト時代に活躍した...

投稿日:2011/11/15 (火)

ポロヴィンキンはソヴィエト時代に活躍したロシアの作曲家。 元はロシアン・アヴァンギャルドの一員で前衛的な作風だったようですが、ここに収録されているのは第二次大戦時に作曲された作品で、時期的にわりと保守的な作風です。 収録曲では交響曲第7番が良い出来。 終楽章の高揚的なメロディはいかにも戦時期の作品らしい。 『英雄的序曲』は一応社会主義リアリズム路線に基づいて作曲された作品のようですがあまり記憶に残らない。 『陽気な種族』は映画音楽だけあり、描写的な作品です。 ポロヴィンキンはソヴィエト時代の作曲家ながら、チャイコフスキーやボロディンと言った帝政ロシア時代の作曲家の作風に近いです。 ティトフとサンクトペテルブルク交響楽団、いつもと同じく丁寧な仕事をしています。 録音・音質共に良好。 資料的価値も含め最高と評価しておきます。

レインボー さん | 不明 | 不明

0
★
★
★
★
☆
「戦時の音楽」シリーズだが、この曲は明る...

投稿日:2011/10/29 (土)

「戦時の音楽」シリーズだが、この曲は明るく田園的、どこかチェコやイギリス音楽との親近性を感じさせる。小太鼓を伴った生き生きとしたスケルツォが、特に魅力的ですばらしい。しかし、音楽辞典の中の存在だったポロヴィンキンの交響曲がこうして聴ける時代になったのだから、とにかくありがたい。

参吉 さん | 大阪府 | 不明

0

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品